監視カメラの功績

それでもオーソドックスな機械警備

機械警備の最もオーソドックスなシステムとして挙げるとするなら、監視カメラをおいて他にはないでしょう。今は日本に限らず、世界各地に設置されている街中を常に防犯していることもあって時に大きな功績を挙げることもある。では普段から監視カメラを意識しているかどうか、と聞かれるとそこまで表面的に気にしている人はそこまでいないと思います。日常生活と切り離せなくなっている監視カメラという存在ですが、自分が常に取られているなど思いながら行動している人はそうそういるもんでもない。意識下から外れているところも監視カメラの凄いところかもしれません、また監視カメラが複数台存在していることまでは知っているけど、まさかこんなところにまで設置していた、なんてことになる場合もあります。

それではここからは機械警備の最も代表的なものでもある、監視カメラについて話をしていこうと思います。

監視カメラの目的と意義

監視カメラを設置する意義として最も代表的なのは、言うまでも無く『防犯』の一点に絞られています。24時間、故障などの不良動作などが起きない場合は撮影を常にし続けており、異常事態が起きたことを察知して行動する事が出来るようにしています。防犯として非常に役立つこともありますが、監視カメラを設置さえしていれば未然に防ぐことは出来るのかというと話が異なります。

具体例として紹介すると、2005年7月7日にイギリスで起きたバス・地下鉄爆弾テロにおいて街中に設置していた監視カメラをきっかけにして犯人逮捕まで迅速に行動する事が出来た、そう考えられています。しかし一部意見には、テロ行為そのものが意図的に起こしている犯罪ということもあって、実際には抑止力としては機能していないとも言われています。監視カメラを設置していることで抑止することが出来る犯罪は、確信的な犯罪ではなく非確信的な犯罪にのみ有効だと言われています。つまり、元々犯罪を起こそうとした人なら例え撮影されて、逮捕へと繋がったとしてもかまわないということです。一方で非確信的の場合には出来心などの、突発的に犯罪を起こしてしまった人、捕まることを極度に恐れることになる人などが当てはまると思います。

とはいえ、何も確信犯かどうかという点であったとしても、監視カメラを設置していればある程度抑止することは出来ますが、効果としてはむしろ犯罪が起きた後に役立つと考えたほうがいいかもしれません。また確信犯だからといっても、逮捕されるまでになるとは思わなかったという人もいることを考えると、犯罪を起こそうと思っていた人・犯罪を起こすつもりではなかったのに起こしてしまった人、この両者は心の持ちようが若干違っていると考えた方がいいかもしれません。

監視カメラを設置していることで確かに犯罪を抑止することが出来る、そう考えてもいいかもしれませんが結局のところは防犯しているだけであって、実際に事件に巻き込まれてしまう可能性そのものが消えたというわけではありません。監視カメラがあるからといって、必ずしも安心できるわけではないのが辛いところかもしれません。

監視カメラの役割と作動状況について考察する

人の意識の視点から外れられて考えられる監視カメラという存在ですが、カメラを設置しているだけでは正直何の役にも立っていないと考えた方がいいでしょう。筆者が書店で働いているときも万引きなどの犯罪行為そのものを未然に防ぐことが出来たかと聞かれると、全くといっていいほど役に立っていないと考えたほうがいいかもしれません。店内を撮影しているカメラの映像からその現場を押さえている、なんてことはありませんでした。それもそうです、監視カメラを設置していることで確かにある程度押さえる事も可能かもしれませんが、根絶できるかどうかという点についてはほぼほぼ不可能と考えた方がいいかもしれません。

確かに撮影しているので店内などの様子を関していますが、即座に対応することができるかどうかとなると対応するにはかなりの人手が要することになります。機械警備は今では何処にでもある警備システムとなっていますが、最終的には人と機械の両方をもってしてようやく犯罪に対して効果が期待できるといえると考えた方がいいでしょう。筆者も監視カメラがある店内を、従業員とローテーションして見回りをするなどして、ようやく万引きなどの被害をある程度落ち着くことになりました。

監視カメラはあくまで『防犯するだけ』に特化した警備システムであり、犯罪を目撃したからといってそれで被疑者をどうにかするわけではありません。犯人を捕まえる作業は人間が行わなくてはなりません、警備はしても犯人逮捕まで協力してくれるわけではないことを念頭に入れておかなければなりません。

監視カメラの作動についても良く考えないといけません、監視カメラは一定時間である程度動いて多角的に撮影しているシステムです。その動きは実を言うと見ている人、もしくはそれなりに知識を持っている人ならある程度対応することも可能といえるかもしれません。監視カメラの種類などにもよるかも知れませんが、基本は撮影しているだけです。今ではそこかしこに監視カメラが設置されてしまっている点を考慮すると、監視カメラそのものを意識しなくても撮影されているかもしれないといった意識が根底から無いのかもしれません。

機械であることを忘れないで

ではあちこちに無数に乱立して監視カメラを設置する、これならある程度抑止力があるだろうと考える人もいるかもしれませんが、効果としては個人的にはそこまで期待できるような結果を得られないのではないだろうかと、そのように見ています。何かしらの効果は得られるかもしれません、ですが商業施設であればあるほど日々何百・何千人という人が行きかうことになる、街頭監視カメラともなれば何万・何十万人という人を撮影している中を、犯罪を探し出すことが出来るかどうかと聞かれたら誰でも不可能と考えます。

撮影しているから大丈夫だ、それもまた微妙に違うと考えるべきです。なぜかというと監視カメラを撮影していれば、それだけ容量が増えていって古いデータから消去していくといったプログラムを持っているものもあります。現代の監視カメラはHDDなどに自動録画していきますが、必然的に録画できる時間や大きさなどが決まってきます。何日前のデータなら残っていたとしても、それでは意味がないとなってしまうこともあります。設置していれば安心できるかもしれませんが、撮影した記録の中に必要な情報がなければ監視カメラを設置していることが無駄だと感じてしまうものです。

登場したことによって犯罪を抑えることが出来ていると考えられますが、設置しているから問題ないと過信してしまうのも危険と見ていいでしょう。

監視カメラから考える盗撮問題について